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1.普通セメント
セメントには、いろいろな種類がありますが、その中で、普通セメント(正式名称は、普通ポルトランドセメント)は、土木建築資材の代表格として、広く知られています。道路、橋梁、港湾 建築基礎などに使用されていることは、ご存じのとおりです。
原料は、石灰石、粘土、珪石、鉱滓及び石膏が用いられています。原料のほとんどは、石灰石と粘土で、その割合は、おおよそ4:1です。
石膏を除いた原料は、均一に粉砕・混合されたのちに、回転窯(ロータリーキルン)で、最高温度1450℃で焼成します。焼成物は、熔岩状のクリンカーと呼ばれる物質になります。このクリンカーを微粉砕して、更に凝結時間を調節するために、クリンカーに対して2~3%の石膏を加え、普通セメントが製造されます。
燃料は、以前は重油が用いられていましたが、現在は、ほとんど石炭が用いられています。

2.エコセメント
エコセメントは、ゼロエミッションを実現する製品として、脚光を浴びています。すなわち原料として廃棄物、焼却灰、下水汚泥を主体(これらは、普通セメントにも一部利用されています)として、補てん材料に石灰石、石膏などを用いています。
製造方法は、普通セメントとほぼ同じです。製造過程で、有害物を無害化し、焼成したものがすべて、セメントに生まれ変わりますので、再廃棄物ゼロを実現できる優れた製造システムです。
用途として、建設資材、人口漁礁、消波ブロック、地盤改良材などがあります。
エコセメント製造会社
世界に先駆けて、現在日本でエコセメントを製造している会社は、市原エコセメント株式会社(千葉県市原市)、東京たまエコセメント株式会社(東京都西多摩郡)の二社があります。いずれも地方自治体と民間会社の共同出資です。

3.資源循環型社会の実現の一翼を担って
セメント産業は、エコセメントにみられるように、廃棄物のほとんどのものは、セメントの原燃料に使用することができるのです。焼却灰、鉱滓、建設発生土、廃タイヤ中のワイヤー、廃缶などは原材料に、廃木材、廃布材、廃タイヤ、廃油などは、燃料として活用され すべてがセメントとして、製品化できるのです。
セメント産業が、環境保全に役立つ企業と言われる所以であります。