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2.混合セメント
混合セメントには、次の3種類があります。
高炉セメント
シリカセメント
フライアッシュセメント

2.1高炉セメント
高炉セメントは、普通ポルトランドセメントに製鉄所で発生する高炉水砕スラグ粉末を混合して製造します。高炉水砕スラグは、セメントのように水と混練しても硬化しませんが、石灰、アルカリ塩、ポルトランドセメントなどを混合すると、これらの刺激材の化学反応によって、水和、硬化する性質を持っています。

特性として、
(1)初期発現強さは、やや低いですが、長期では、普通ポルトランドセ
ントにまさることが多いのです。
(2)下水や海水に対する耐食性にすぐれています。
(3)水和熱が比較的低いです。
(4)耐熱性が大きく、水密性も高いです。
高炉セメントには、高炉水砕スラグの配合割合によって、A、B、Cの3種類があります。
用途として、ダム、河川、港湾などの土木工事、建築工事などに用いられています。

2.2シリカセメント
天然産および人口のシリカ質混合材を総称して、ポゾラン物質と言います。このポゾラン物質を混合して製造されるシリカセメントは、混合材中の可溶性のSiO2などが水和の際に生ずるCa(OH)2と結合して不溶性の珪酸カルシウム水和物などが生成されます。この反応をポゾラン反応と言います。この反応のためにセメントの性質が改善され、水密性が増し、長期強度が増進します。

特性として、
(1)コンクリートのワーカビリティーを増し、ブリージングを減少させます。
(2)長期強度がやや増大します。
(3) 水密性が高く、石灰分の溶出が減少するため、耐久性が増大します。
(4)化学抵抗性が増大します。
用途として、土木、建築工事の構造用セメントとして、また塗装モルタル用として用いられます。

2.3フライアッシュセメント
フライアッシュセメントは、微粉炭を燃焼させる火力発電所で、完全燃焼し微粉炭の灰分は、溶けて球状になり、電気集塵機で補修されます。これがフライアッシュで、コンクリート中で球状粒子のため、ボールベアリングのように作用して、流動性を増し、フロー値を一定に保てば、コンクリートの水量を減ずることができます。このフライアッシュを普通ポルトランドセメントと混合したものが、フライアッシュセメントです。
特性として、
(1)長期強度は、普通ポルトランドセメントより勝り、強度発現性が良好です。
(2)乾燥収縮が小さく水和熱も低いです。
(3)同一のワーカビリティーをうるための水量を減ずることができるため、コンクリートの流動性をよくすることができます。
(4)透水性を減少でき、また化学抵抗性が強いです。
用途として、ダム工事をはじめ、一般土木、建築工事に用いられています。

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